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ハセツネ

思い起こせば一昨年。
インターネットをみていたら、「日本で一番過酷なトレラン」と銘打った大会を見つけました。

それはまさに「ハセツネ」

その瞬間、自分の実力など考えずにエントリーを考えたのですが、この大会が人気の大会だということを全く知らずにエントリーに挑んだため、エントリー当日にたった3時間でエントリーが締め切られることなど予想もしておらず・・・、で参加できませんでした
#今を思えば、このとき出てたらそのときの走力では100%完走できなかったので、結果的には良かったとおもいます。

で、今年のエントリ。エントリー当日に申込が間に合い、結果として参加させていただくことが決まったわけです。

そんな思い出からスタートしたハセツネ。

スタートは午後1時。ここから24時間の闘いが始まります。

場所は武蔵五日市。まぁ10時に入れば駐車場も余裕だろう、と気軽にかまえて家を8時ぐらいに出ました。
現地について武蔵五日市駅前の駐車場が軒並み満車だったのに焦り、ハイキングコース近くの駐車場に滑り込みセーフ(残り数台)で車を止められました。
#ここで止められなかったら、1つ前の駅に行くとかの手段が必要だった・・。

11時には会場入り。

会場に入り朝食を食べてたら、SRCのK夫妻と会いました(K夫妻のだんなさんはボランティアで参加。ちょうど荷物を積み込むトラックでお仕事してくれてました)。
更に、ちょっと会場をぷらぷらしてたら、雁坂での大?応援団の女将さんが友人と一緒にオニギリを振舞ってくれてました。
まさか覚えてくれてないよなぁとおもってたのですが、「雁坂の・・・」ということで覚えてくれてて、ちょっと感激!。
沢山の応援と元気をもらいスタートラインに立ちます。

今回は、同僚3人と自分の計4人での参加。自分ともう一人は結構頑張って練習してる組。
もう二人は若いパワーでイケイケ組。
前者二人は前のほうに、後者二人は後ろのほうに並び号砲!。いよいよ71キロ、24時間のトレランがスタートしました。

いきなり渋滞。最初のお寺のあたりから既に徒歩。こんなところで「ぜぇぜぇ」言ってる人が前に居ます。
正直かなり迷惑だなぁ、とおもったものの自分もこんなところで疲れたくなかったので、ありがたくゆっくり歩く時間を貰いました。

変電所の辺りから次の神社の登り(ここからが本番)までは道も広がるのでちょっとペースアップ。次々とかわし神社の坂に。
ここで水場(というか水道)があったので、ハイドレーションの水を使いたくなかったこともあり水をいただき、気持ちもリセット

ここからは黙々と坂を上ります。一度は練習で走った道。結構気軽にかんがえてたのですが、当日真夏のような気温。さらに前日雨だったため湿度も高い。
ということで汗がすごい。体中から下たたるように汗がダクダクと。汗が出る=水分が体から抜ける、なので補給をしないわけにもいかず、途中軽く手足が痙攣するのを感じるぐらい水も塩も足りてなくなったので、必要最小限の水を飲みながら醍醐丸の予備チェックポイントを目指します。

醍醐丸入りが4時間近く掛かりました。前回の練習のときよりも時間を要してます。うむむ。更に水が心もとない。

大会運営の人に水場をたずねると「あぁ。今日は暑いから第一チェックポイントで500mlぐらいの水を出すよ。だから安心して。水場はたぶん枯れてると思うなぁ」って言われたんです(これ、自分だけじゃなく、何人もこの発言を聞いてます)。
ハセツネは通常42kmの第二チェックポイントでもらう1.5lの給水以外はサポートが無いはずなのですが、臨機応変にこんな対応もしてくれるんだなぁ、って感動しながら第一チェックポイントを目指します。
水がもらえるなら、ということでちょっと多めに水分補給をしながら・・・。

第一チェックポイントの通過時間は5時間15分。予定よりも1時間ほど遅いです。
この直前で大雨が降り始めました。地面はぐしゃぐしゃです。チェックポイントに入る道すら危険になっていてブッシュを越えないと滑って歩けないほど。

第一チェックポイントの人に聞きます。

「お水もらえるんですよね?」

答えはNOでした・・。「何言ってんの?」っていう印象の回答。流石にこのときにヤバイとおもいました。だって、コレを充てにして水を飲んできたのですから・・。
さて困りました。次は水場の場所を聞くしかありません。でも、第一チェックポイントの係りの人も「たぶん枯れてると思うし、標識も無いと思うので分からないんじゃないかなぁ」っていい加減な返事(コレには流石に怒りを覚えました)。

さてさてどうするか。水は第二チェックポイントに届くほどハイドレには残ってません。命の水のペットボトルはありますが、コレに手を付けたくない。
更に地面はぐしゃぐしゃ。走るなど自分にはできず歩くのもままならない。リタイア・・・。この言葉が頭の中を何回もよぎります。

でも・・。さすがに第一でリタイアは悔しかった。水場のある(と思われる場所)までは2,3km。じゃ、そこまでは行ってみて、水場探してなかったら戻ってリタイアしよう、と気持ちを入れ替えスタートを切りました。この気持ちになるのに20分ぐらいかかったかも・・・。

で真っ暗闇&地面ぐしゃぐしゃの中を泥にまみれながら脚を進めること30分弱。ふとライトを右に向けたとき偶然にも看板が視界に入ります。視界には「水」の文字が!!。
10分と書いてあります。で、コースをちょっと外れ水場を目指します。歩いている足跡もあるので、何人かが行った模様。ちょっと安心。でも、草は多いし足場も悪い。
右側は落ちたら崖です。ひやひやしながら歩くこと10分弱。水の音が!!。ということで無事水場発見。
浴びるように水を飲み(一気に1l以上のんだかな)、お腹すいたのでパワーバー系のご飯を食べ、更にハイドレ&空のペットボトルに水を居れ、コースに戻ります。

この頃はドロドロの道を歩くのもちょっと慣れてきました。そして、雨も上がり気持ち的には楽に。山を登るペースもつかんできて、(超亀の歩みですが)ペースは崩さず、一度も休まずに坂を上り下り。途中にある一番大きな三頭山もペースを崩さず登りきり、後は下るだけで第二チェックポイントの月夜見。
#実はこの間の記憶がほとんどありません。かなり疲れてたのかわかりませんが、夜だったということもあり風景もわからずだったため、じゃないかと。

第二チェックポイント。途中ロードのコースに出たり入ったり。ロード上ではまだ脚が残っていることが分かるほど快調に走れます。星空がものすごく綺麗。ここで初めて完全に雨雲がさってくれたことに気付きました。

第二チェックポイントの通過時間は11時間31分。ここは予定立ててなかったから早いか遅いかもわからん。

チェックポイントに入ったら給水。一人1.5lのペットボトルを1つもらえます。ハイドレーションとペットボトルを満タンにしても、水がちょっと余りました。先ほどの水場でタップリ水をもらっていたので!。水が余ったので、この水でご飯を流し込みます。カロリーメイトとか水無いと食べれないので・・。
30分ほど休んだでしょうか。ちょっと脚が堅くなりかけているのを気付いて、再スタート。後はたった30km弱。この段階で行けそうな気持ちになってました。
だって、ゴールまであと12時間も余裕があるのですから!。

御前山、鋸山、そして大岳山と三つの険しい山が続きます。かなりの標高差がありますが、まだ脚は残ってます。このあたりで坂の途中で寝てる人や休んでいる人を大量に見かけますが自分はまだまだ体も動くし休むほどキツクなかったので、ほぼ休憩無しでドンドン進みました。

で、大岳山の山頂でちょっと小休止。ここから御嶽までは以前会社のメンバーと練習に来たコース。一旦走ったことがある、という意味でかなり安心感があります。
が、道は険しい岩場。ちょっと間違ったら大怪我をしそうな場所なので、今まで以上に慎重に脚を進めます。

岩場を走り終えたあたりで水場。まだ水はあったのですが念のためにということで行列に並びますが、一向に列が進みません。10分並んでも進まないので給水をあきらめました。
#列を過ぎ水場をみたら、ほんとうに”チョロチョロ”程度しか水が出てません。そりゃ時間掛かるわ・・

御嶽の直前で水場。こっちで最後の給水。これで安心して走りきれます。でいよいよ最後のチェックポイント第三チェックポイントが見えてきました。

第三チェックポイントの通過時間は16時間53分。ここも予定立てた無かったから早いか遅いかわからんけど、残りの時間をみて100%完走できる!と安心。

さらに、チェックポイントで嬉しい出会いが。そう、スタートのときに応援してくれていた女将さんが応援してくれてました。
この方、blogをみたら夜中からず~っとみんなの応援してくれてたんですね。すごい人だ・・・。
最後の気合をタップリもらい、最後の大きな上り坂日の出山を目指します。
#日の出山を登る必要がわからなかったのですが、なんでですかね・・>実行委員さん

でも、確かに日の出山からの景色はすごかった。景色を楽しむ間もなくスタートを切り、急な下り階段。ここからは10キロちょっと。

ずっと下りの山道。この10キロがちょっとしんどかった。だって、景色がずっと同じなんですもの・・。脚も疲れてきてて走る気力がでることはなかったので、歩き7割、走り3割ぐらい。

で、残り3km。このあたりから最後の力がモリモリと。最後の力を使い切ってみよう!と気持ちを切り替え最後の力で全速力。下りだったということもありますが、5~6分/kmのペースで坂を面白いように駆け下りました。このとき、何人抜いたろう。びっこひきながら歩いている人が多いなか、自分は駆け下りることができたこと。
まだまだ脚が残っていたといことを考えると、「自分に甘いんだなぁ」と痛感。

最後のものすごい急坂をおり係員の指示に従い左折直ぐに右折でゴールが見えます。

涙腺が緩みます。更にゴール直前では両サイドの人からいっせいに拍手で迎えてもらいました。最後に右折してゴールゲート。
ゴールゲートを過ぎたらなんと!K夫妻のだんなさん。ちょうどゴールした人のセンサを取る仕事をしてくれてました。
あった瞬間

「あぁ。キツカッタよぉぉ~」

と超弱音発言しか言えませんでした。でもこれ以上もコレ以下もない素直な感想。本当にキツカッタ。でもゴールできました!!。

ゴールタイムは、19時間8分。956位。

自分は満足です。あぁこうすればよかった・・ということは沢山ありますが、それは後日反省としてまとめたいとおもいます。

来年は仕事の関係で出られるかどうかは微妙です。もし出られるチャンスがあっても、申し込むはどうかは考えるかも。だって本当に”キツカッタ”から。
今年ウルトラ系の大会を三つ。

野辺山100km、雁坂143km、そしてハセツネ71km。

この中でもハセツネがダントツでキツカッタ。もちろん天候的なもの、エイドが少なく補給も水しかないとい生命の危機を感じるプレッシャー(ちょっと大げさ?)、そして歩みを止めることが許されない山の上り下り。

ゴール後は同僚と完走の喜びを分かち合い(残念ながら2名は月夜見でリタイアでしたが、普段の練習量をみればたいしたもの)、このあたりから眠くなってきたので帰路に着きました。

p.s.
帰りの運転。流石に一晩完全に徹夜で眠かったのか、居眠りを3回ほど・・。危なく正面衝突やガードレール直撃の危機?!を乗り越え、流石に命の危険を感じたのでパーキングエリアで仮眠して帰りました。山の中(第一チェックポイント)、帰りの道路、と一日で二回も命の危機を感じる貴重な体験?!。

今年は間に合った!

今年は間に合った!
念願の故郷の大会。
ランネットの接続待ちはドキドキしましたが、エントリー画面に無事つながったときは、ちょっと、いやかなりハイテンション。

今から超楽しみです。

第13回長野オリンピック記念 長野マラソン
42.195km 男子陸連登録者 40代