過酷だった…

東和ロードレース大会
ちなみに当日のニュース男子ハーフ39歳以下で川端が貫禄のV5 東和ロードレース大会(福島民友スポーツ)
5月頃、7月にマラソン大会が無いかなぁ、とランネットを見ていたら、偶然見つけた大会。
場所が二本松市ということで、自宅から250キロほどあるので遠いかなぁ、とおもいつつ、東北は車で気軽に行った経験が多いので、あまり躊躇せずに申しこみしてみました。
普段の大会であれば、しっかり走るコースをGoogle mapsなどで下調べしてから行くのですが、田舎でやる、それもハーフマラソンの大会なので、たいしたコースじゃないと思い込んだまま当日を迎えました。
で、当日。
町ぐるみで実施している大会ということもあり、子供の5キロコースなども同時開催されてます。
ハーフマラソンよりも先に子供のランがあって、元気良く子供が戻ってくるのを身ながら微笑ましくおもっていたのですが、戻ってくる子供皆
「坂が半端じゃない…」
って言ってるんです。
あれれ…。
ちょっと嫌な雰囲気を感じつつも、ハーフのスタート時間10:20が迫ってきてスタートです。
start
スタートからしばらく緩い上り坂。まぁこのぐらいの上り坂だったらたいしたことないかな、と思っていたその先に凄いものが現れました。
その名も「地獄坂」
どうも、この大会の名物らしいです。永遠500m。たぶん8%から10%ぐらいの上り坂だと思うのですが、まぁキツイ。
でも、走り始めて二キロにも到達していないところの坂だったので、絶対に歩かない!、と心に近い地獄坂の頂点までは走りきりました。
ふぅ。
ということで、今度は急なくだりが待ってます。
で、くだりがあればのぼりがある、ということで、次に地獄坂に匹敵するのでは?とおもうような上り坂が現れます。
再び「絶対に歩くものか!」と心に決めて上りはじめたものの、途中で心が折れ歩くことに。
途中で、5キロコース折り返しの2.5キロポストの石碑があるのですが、すでにその辺りでヘロヘロ状態。
3キロポストに到着するころには、
「今日は、ギブアップしよう!。絶対!!」
と心に誓うほど、心がポッキリ終えれてました。
だってね、坂はコレまで書いたように半端じゃない急坂のアップダウンの連続だし、気温も当日10時時点で31度。道路からの跳ね返りは、体温と同じじゃないか、ぐらいの暑さだったんです。500メートルおきに給水ポイントもあったのですが、それでも水分不足。300メートル歩くぐらいで喉が渇く始末。
そんな状況なので、熱中症じゃないか、と思えるぐらい体も熱くふらふらになりながら、トボトボ歩き&ダラダラ走りを繰り返してました。
3キロポストを過ぎ、5キロに到着するころ、天の恵みか、それまでギラギラ太陽光線が降り注いでいたのが雲にさえぎられ、一気に体感温度が下がりました。
体感温度さえ下がればこっちのもの。
更に、3キロ以降のコースは、上り坂ではあるもの急坂ではなく、折り返しの21キロ0975メートルポストまで緩やかなのぼり坂。
ペースは遅いものの、歩くと走るを交互に織り交ぜ、1キロずつ折り返し地点へのカウントダウン。
折り返し地点が見えてくると、モチベーションが高まります。
そのときです。
折り返し地点で待っている係りの方が大声で叫んでます。
「制限時間まで、後1分!!!」
えぇぇ。制限時間あったの???。
聞いてなよぉ。(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
#後でしらべたら、パンフレットにはしっかり、折り返し地点で、1時間15分が制限時間と書いてありました。良く調べないといけないですね。
ということで、折り返し地点まで全力ダッシュ。
ぎりぎり30秒前に通過することができ、関門の足きりセーフでした。
#そういえば、群馬のハーフの大会で足きりになったなぁ、という苦い思い出を思い出しつつ。
折り返し地点を過ぎると、それまで上り坂だったんだから、次は下り坂。
下り坂、それも緩やかな下りなので、坂に身をゆだねるだけで走りやすいことこの上ないかんじ。
折り返しまでは、30メートル走ったら100メートル歩く、ぐらいの感じでしたが、下りに入ってからは500メートル走ったら100メートル歩く、ぐらいのペースになりました。
折り返しにギリギリぐらいのスピードでしたらから、すでに周りで一緒に走っている人の数もまばらです。
「この人についていこう」という人を見つけては付いていく。その人がスピードを落としたら、別の人についていく。
ということを繰り返し、ゴールを目指します。
残り7キロ、6キロ、5キロ、と着実にゴールに近づき、後2キロのところ辺りから、行きで苦労した「地獄坂」がまってます。
でも、行きは「地獄」だったので、帰りは「極楽坂」に名前が変わっているところがお茶目。
下り坂を良いスピードで「ダーーー」と下っていたら、今度は足の筋がピキーン!!と。
危うく足をつりそうになりました。足をつったら最後。歩くのすらつらくなるので、騙し騙し走ることに。
ゴール500m手前で
「この先の給水ポイントを過ぎたら、ゴールが見えますよぉぉ」
の掛け声で俄然やる気が復活。そこからは最後の力を振り絞ってゴールを目指し、無事ゴール。
2:34:38
でゴールしました。ハーフの時間としては、とっても悪い成績でしたが、あの前半ののぼり坂、そして酷暑といってよいほどの気温、という悪条件を考えれば、自分で自分をほめてあげたい成績でした。
ちなみに、ゴールの制限時間は2時間40分、だったので、ゴールも5分前のギリギリ。コレを過ぎると、センサーをつけていても時間を計測してもらえない、ということになるところでした。危ない危ない~。
その後、ちょっと休憩をして、ちょっと遅めの昼食でエネルギー補給。そして、250キロ超の道のりを一気に駆け抜け自宅に戻り、バタンキュー。
そんな超充実した一日でした。
走っているときは、「なんで俺は知ってるんだろう??」って思うのですが、走り終わると「さぁ、次はどの大会に出ようかな」と思っている自分が不思議ですが、やっぱりマラソンっていいですね。是非あなたも!。
p.s.
何よりも、今回のロードレースも、沿道の人の「がんばれ!」があったかいしエネルギーになりました。
田舎の町なので、お年を召した方が多いのですが、おばあちゃんおじいちゃん達が自宅のそばで腰掛けて声援を送ってくれるんです。
更に、給水ポイントは地元の子供や高校生が補給してくれます。
給水ポイントも、記事中にも書きましたが、500メートル置きに必ずあります。更に、ただの水じゃなくて氷入りだったり、バナナ&スイカ&メロンなども提供してもらいました。
さすが39回も開催されているだけあって、まさに、地元密着の大会。
この暖かさを感じると、これだけ厳しいロードレースなのに、来年も出てみたくなるのが不思議です。
p.s.2
途中の給水ポイント。
高校生の女の子、だと思うのですが、芸能人でも十分いけるんじゃない!!!と思えるぐらいの美人が。何キロ地点だったかなぁ。
えぇ。迷わずその子から、水もらいました。テヘ。
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さすが39回目を数える大会!。
マラソンシューズの石碑がありました。1キロ地点。
シューズ
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戦利品。おこめ。さすが。
戦利品