なつかしのコンピュータ:MZ・・80

会社の同僚と初めて買ったパソコンってなに?って話になりました。
その中で色々な機種が出てきたのですが、最も古かったパソコンが
・MZ・・80(1)(2)
でした。
ちなみに、MZ-80とは、シャープが作った”クリーンコンピューター”という概念のコンピュータ。クリーンコンピュータって何?は後述します。
そのMZ-80は、
 CPU Z80
 メモリー ROM4Kバイト/RAM20Kバイト
 カセットテープレコーダー
と、今から考えれば想像も付かないほどの低スペック。でも、当時は、”RAM20Kも使えないよなぁ”と友人と話をしていたほどの満足いくスペックでした。
MZ-80には、私もたくさんの思い出があります。
高校の頃、某文科系の班活(私の高校では、xx部ではなくxx班といっていたので)と掛け持ちで、”電気班”に入っていました。
#今考えれば、この名前すごく変ですよね。当時は、変に感じなかったのですが、何をしているか怪しい部活。
この班の活動は、主に、班室に置かれているコンピュータをいじり倒すこと。それのみでした。当時、コンピュータルームにおいてあったコンピュータは、
・MZ-80(SHARP) ※kとかcとか数種類
・if800(OKI)
・PC8801mkII(NEC)
・謎のアナログコンピュータ
などがありました。
#PC8801は、8255チップのI/Oボードを積んでロボットアーム専用マシンになってました。この話は後々。
MZ-80は、我が”電気班”の中で、一番多い台数があった(5台)ため、順番待ちなどが無くいつでも自由に使える状態にあったのです。当時、コンピュータがまだまだ手に届くか微妙なときだったので、キーボードが付いた機械を使うだけで喜びがあり、今から見れば相当非力なこのコンピュータを触っているだけで、未来を感じる喜びみたいなものがありましたね。
では、先ほど書いたMZ-80のクリーンコンピュータとはそもそも何か。
当時のコンピュータ、特に8801などをはじめとした、Z80を積んだコンピュータは電源を入れると、BASICがROMから起動するのが一般的でした。コレに異を唱えたのがシャープの”クリーンコンピュータ”という概念で、電源を入れても何も起きません。BASIC用のテープを入れて10分程度(記憶が曖昧)、”ピーガー”とやったあとやっと、”OK”とコンソールが表示される代物でした。
このため、まずはテープをセットしてから、しばらくトイレにいったり、ダベッたりしあと、「そろそろ起動したかな?」という時間がきたら、端末の前に行くとう使い方をしてました。
主に、BASICで色々なプログラムを作ることに喜びを感じていましたが、それも飽きだすと、当時のコンピュータオタクの人が必ず歩んだ道で、ゲーム専用マシンとなり、班生活の後半は殆どゲーム漬けでした。学校の班活で、ゲームばっかりやっていたというのも、今を考えるとなんだかなぁ、ですね。
このコンピュータも、テープ主体のコンピュータだったことと、NECとの競争に敗れ、後のMZシリーズ(最後のMZ-2500も想いで深いハードなので、また別途思い出話を書かせてもらいます)へと生まれ代わりMZ-80というブランドは長く続かなかった記憶があります。
あの、今となっては特殊だなぁ、と思う変則キーボードといい、ディスプレイとテープが一体になっていた当時としては先進的?なフォルムといい、エンジニアの想いがたくさん詰まった良いコンピュータでした。