ソフトウェア業界今昔

自分が、心底ほれ込んだコンピュータはMacintosh。
そのソフトウェアを開発していた、エルゴソフトウェアがパッケージビジネスからの撤退というニュースをみて驚きました。
「egword」のエルゴソフト、パッケージソフトから撤退
エルゴは、まだMacの日本語環境が稚拙だったころから、日本語環境を提供してくれ、EGWordというワープロ、EGBridgeというFEPの販売をしていました。
一太郎全盛の頃、EGWordの使いやすさ、安定感は抜群で、当時作った設計書/報告書類関係はほとんどEGWordを使って書いていました。
丁度そのときは、自分もMacのプログラマだったので、どうやったらこんな凄いアプリケーションが作れるのか、日々苦闘・苦悩してました。
(お客さんに、EGWordの画面を見せられて、「こんなこともできるんでしょ」って言われるのが辛くて…)
同じ日に偶然別のニュース。
T&Eソフトがドワンゴ傘下に
T&Eは、ハイドライドという名作のRPGを作っていたメーカーで、PC8801シリーズがゲーム機?として一世を風靡していたころに、ファルコムと並んで二台巨頭のゲームメーカーでした。
この頃、凄いプログラマーの話をたくさん読んで、ソフトウェア業界を目指したので、T&Eという会社の技術力には関心していて入社したいな、とおもっていたぐらいです。
20年近く前に一斉を風靡した会社が、こうやってだんだんと消えていってしまうのは、ちょっと寂しくおもうと同時に、会社の経営って難しいんだなぁとつくづくおもいました。
エルゴにしても、T&Eにしても、当時は莫大なキャッシュが手元にあったはずなのに、競争が激化し、ユーザーのニーズからだんだん離れ、更に必要な投資をしていないと、こうやって消えていってしまうということをまざまざと見せ付けられた感じです。
エルゴにしても、T&Eにしても、国内でも指折りの技術者が居たはずなのですが、そのような人達って今はどこにいるんでしょうかね。