ワープロの再来?!

一時期「ユビキタスコンピューティング」という言葉が、IT業界で流行していましたね。
#そういえば、この言葉も最近聞かなくなりましたね。
コンピュータの意識しなくなる、意識しなくても利用できるようになる、というのは今後のコンピュータの流れであることは誰も疑うところが無いところでしょう。
まだ、WindowsがどうのこうのとOS議論が色々されていますが、これも後数年で議論されることも無くなるでしょう。
だって、OSがどうかなんてことはそもそも利用者にとってはまったく関係の無いことですから。利用者は、ドキュメント作成やWWWで調べ物をしたいのが目的で、OSを使うのがPCを使う目的ではないのですから。
という状況なのに、WindowsVistaの発売が遅れた、といことだけで、IT業界にこんなに混乱が起きるのはなぜなんでしょうか。相変わらず、メーカーが自分たちが持っている商品を無理やりにでも売りたいという、消費者不在の議論が行われていないでしょうか。
今後、間違いなく、利用者にとってOSというものが意味がない時代が訪れます。
では一例で、いつの間にか自分の傍にOSが埋め込まれているのに気づかない事例をば。
・FOMAの一部の携帯電話(シンビアンOS)
・東芝の携帯音楽プレイヤー(Windows Mobile)
・某社のハードディスクレコーダー
・・・
OSが何か、ということよりも、利用者は其の上で動いているアプリケーションで選択をする時代が訪れました。このようにコンシューマーの世界では、コンピュータの業務利用より一足先に、「ユビキタス」の世界へと突入しました。既にOSなどというものにとらわれない世界に突入しているのです。
次は、間違いなく業務用アプリケーションもOSなどを意識しない、何時でもどこで使えるという「ユビキタス」の時代が訪れます。
皆さん、コンピュータを使ってやっている”業務・仕事”ってどんなものがありますか?
a・業務アプリケーション利用
b・電子メール・WWW閲覧
c・ドキュメント作成(表計算によるデータ加工を含む)
などが主利用目的ではないでしょうか。
a、の業務アプリケーション利用は、自分のPCで限定する必要が無く、簡単に利用できる端末があればそれでよいはずです。高速な処理はPCで処理をするのではなく、サーバサイドで処理をするのでしょうから、一昔前のダム端末に類するスペックを持っているものでよいようになるでしょう。
b、の電子メール・WWW閲覧については、アナログ電話が携帯電話に移り変わったのと同じく、自分の席に座って使うというスタイルから、いつでもどこでも使いたいというニーズが代わるはずです。これも高速処理を求める高性能のPCではなく、小さく・軽いモバイルツールの専門機種にに移り代わっていくでしょう。
c、のドキュメント作成は、キーボードを使うという制約上、ハードウェアとして小さくするのは限界があります。しかし、これもそれ程の高速処理を要するわけではありません。もしかしたら、昔のワープロのように、ドキュメント専用に、軽く・小さく・安い専用マシンが登場するかもしれません。其のときには、OSがWindowsでなく、立ち上げたらすぐにOffice互換のデータを出力できるアプリケーションが起動している感じになっているかもしれません。
a,b,cを総合的に見ると、”業務・仕事”用で、高速・高性能のコンピュータって、本当に求められているのでしょうか。OSが進歩しても、画面が3Dになる、見栄えがきれいになる等、ある意味”無駄なこと”に起業が投資をしなければいけないという状況になっていないでしょうか。
まだまだ、”業務・仕事”用のコンピュータの世界は、ユーザーが置き去りになり、メーカーの論理で製品提供が行われています。ユーザーが何を求めているのか、そのために必要なプラットフォームは何か、ということをきちんと考えて提供する企業が出現することを切に祈ります。
なんか、今回は取りとめの無いコラムになってしまいましたが、利用者無きマーケットに未来は無いはずということを言いたかったのです。今は利用者をだませてはいるものの、いつか気づいて怒涛のように業界再編が起きるのではないか、と予想しています。Google がPCを販売する時代が来るかもしれないですね。
なーんてことをつらつら書いていたら、こんな記事を発見!
欲しいモノは「PCよりデジタル家電」
やはり、コンシューマー市場からPC離れが始まっているようですね。

「ワープロの再来?!」への1件のフィードバック

  1. 「ユビキタス時代とは個人の時代?」

    ■ユビキタス時代とは個人の時代である。
    それは個人の脳味噌の情報をPCに移行し
    その情報をネット上にUPし、その脳の情報をまた別の場所で
    違う誰かがPCを経由してダウンロードするという姿だ。
    それは100MBPSという高速通信スピードで実現する
    とて

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