16bit&日本語ベーシックマシンぴゅう太

ぴゅう太、というパソコンを皆さん御存知でしょうか。

おもちゃメーカーのトミーが、1982年に発売をしたパソコンです。
当時は、ゲーム機とパソコン(当時だとまだ、”マイコン”と読んでいた時代ですね)との垣根がなかったので、トミーのようにパソコンを発売する会社が何社かありました。
特徴としては、

・当時主流の8bitではなく、16bitのCPUを使っていた
・日本人には分かりやすい言語:日本語ベーシック(G-BASIC)
・16bitのCPUを使っているのに、脅威の値段(数万円)
・パソコンショップでなく、おもちゃ売り場で買う

などがあげられます。
やはり売りとして一番大きかったのは”日本語ベーシック”である、G-BASICです。
なんてったって文法がすべて日本語表記、”日本語で書くベーシック”なんです。
wikiから引用しますが、命令は

* GOTO ニイケ – 指定した行への移動
* GSUB ヲヨベ – 指定した行をサブルーチンとして実行
* FOR・・TO・・STEP・・NEXT マワレ・・カラ・・カンカク・・トジル – ループ実行
* PRNT カケ – 画面に表示
* GRUN ジッコウ – プログラム実行
* STOP トマレ – 止める
* END オワリ – 終了
* TONE NO1|NO2|NO3|NO4 オト イチオン|ニオン|サンオン|シオン – 効果音発声
* IF・・THEN モシ・・ナラバ – 判断
* LET シキ – 変数に値を代入

と、”日本語”で命令を書くのです。
#たしか、GRUNの”ジッコウ”は、”ハシレ”でも動いた記憶があるんですが記憶違いかな。
発想はよかったのでしょうが、他のメーカーが発売しているパソコンのベーシックとの互換性は取れるはずもなく、あっというまに消えていった名機(迷機)です。
友人が持っていて遊ばせてもらった記憶もあるのですが、面白いゲームもなく、使いにくい日本語ベーシックで遊ぶしかなかったので、欲しくもならなかったですね。
幼少のころからガジェット好きの自分が欲しくならないのだから相当貴重?なパソコンです。
当時は、このような独特なパソコン(マイコン)が世の中に生まれ始め、コンピュータが本格的に家庭に入りはじめた時代でした。