ITは人を幸せにするのか。

ITって何でしょう。
車が世の中にでて、物理的な移動時間を短縮することに成功し、さらにITが世の中にでて、物理的な移動をせずにコミュニケーションをしたり、風景を見たりすることができる世の中になりました。
車もITも結局は、時間の短縮のためのツールですよね。
車は、A地点からB地点までに行くことを短縮してくれる。
ITも、移動せずにコミュニケーションできるということで時間の短縮をしてくれる。
時間が短くなったということは、今までよりも単位時間の出来事が”濃く”なった、ということなんだとおもいますが、皆さん「濃くなってるなぁ!」って思います?。
今まで1時間掛かっていた調べ物が、グーぐれば、数秒で終わってしまう。ということは、1時間あれば相当数の調べ物ができるということですから、時間当たりには「濃く」なっているということですよね。
でも、出来ることは多くなっているのかもしれないですが、「濃さ」が増しているようには感じないんですよね。これって、自分だけでしょうか。
便利になって、時間を短縮できている分、その間で見なければいけなかったことを、沢山見落としている感じがするのです。
たとえば。普段車で移動しているところを、歩いて散歩してみてください。
普段見落としているお店がみつかったり、道端咲いている小さな花を見つけて季節を感じたりすることがありますよね。
ITも同じで、コミュニケーションを途中を端折ってしていることで見落としていることが多いのではないかという気がしてならないのです。
今の若い人たちはラブレターをメールで書くそうですが、昔若かりしころ手紙に一文字一文字思いを馳せながら書いていたときと、手紙ひとつとっても重さが違うと思うのです。
ここに日々の「濃さ」の要素が入っているとおもっていて、IT化が進むなかでは、ひとつひとつのやっていることが「薄く」「沢山」のことをやっているだけで、なんだか全体的に薄くなっている気がするんですよね。
私は「濃い」人生こそが、人が最後に「幸せだった」と思える必要条件だと思っているので(様々な意見があるのは承知の上)、幸せになるためには、日々を「濃い」生活にしなければいけないとおもって生きてます。
ITを生業としている自分としては、ITを無視できないですが、仕事も私生活もITをうまくつかいこなしながらも、日々の「濃さ」を追求していきたいとおもいますし、ITや車などの”便利な道具”に振り回されて薄い日々にならないようにしたいものです。
皆さん。日々「濃さ」を考えて生きてますか?。