Σプロジェクトの再来?!

シグマプロジェクト
皆さん、”シグマプロジェクト”ってご存知ですか?
IT業界に長い人は、一度は聞いたことがある、”歴史に語られて良いほどの大失敗プロジェクト”です。
何をやろうとしたプロジェクトかは、下記のサイトに詳しく書かれているので、ここでは省略します。
シグマはどこへ消えた?
Σ(シグマ)計画
シグマ計画
端的に言うと、ハードウェアベンダーと役人が、当初起案された”すばらしいプラン”を捻じ曲げて、税金の無駄遣いをしたプロジェクトですね。
このシグマプロジェクトが”失敗”をしてから早20年以上経過しようとしています。
なぜ、こんな昔の失敗プロジェクトのことを改めて書いているか。
今も昔も変わってね・・と、最近感じることが多いからです。
一昨日書かせていただいた、”日本版OS構想”がまさに、”変わってね・・”と感じたニュースでした。
どう考えたってベンダーと役人(もしかしたら後ろに、大学教授群が居るかもしれないですね)がつるんで、”お金を使うため”の計画を立てたとしか思えません。
民間ができることは民間がやる、んじゃなかったでしたっけ?
そもそもの目的ってなんでしたっけ?
世の中がオープン指向・オープンソースへと向かっているところで、”国”が介在したものを誰が使いたいと思うんでしょう。個人が信じられないから、”国”は信じられる。その信じられる国が作ったOSであれば、だれもが使うようになるとでも思っているのでしょうか。
さらに、セキュリティ対策でやるのであれば、”すべてのPC”が同じセキュリティレベルを持っていなければ意味が無い・一部レベルの低いものがあれば、それがセキュリティホールになる、という一般常識を今回の”日本版OS構想”を考えた人たちは理解しているのでしょうか。
セキュリティで守られるということは利便性が下がるということ。テスト的に一部の環境から導入するなんていってますが、その”一部”の環境は”利便性”が下がる環境ということ。そんなものを、皆さん使いたいですか?
セキュリティに守られた環境を入れれば、セキュリティは担保されるだろう。
多分こんなことを彼らは考えたのでしょう。でも、所詮人間が使う道具です。どんなに高度なセキュリティ対策を施しても、人間の行動を100%抑制することはできません。”OSを作る”なんて、どう考えても巨額投資が必要になりそうな計画を実行しても、少しばかりのセキュリティレベル向上するだけでしょう。
そもそも、この発端って、役人で仕事に使っているPCにWinnyを入れたふざけた奴が居たからでしょ?。なんでこんなふざけた奴のために、税金が投入されないといけないのでしょうか。税金で買った役人のためのPCに、Winnyが必要なんでしょうか。税金の無駄遣いをしておきながら、更にその無駄遣いを防ぐためにまた無駄遣いをする、というわけの分からない構造になっています。
シグマプロジェクト同様、本来の目的がベンダーや学者・役人によって捻じ曲げられ、そのまま巨額の税金が投入される、という同じことを繰り返しているような気がしてなりません。
この悩みを解決してくれる答えを持っている人っているんですかねぇ>お役所殿