「ウィニー」対策 政府が独自OS開発へ?!

政府の決定は、笑わせてもらえるものがたくさんありますが、今回の発表はその中でも秀逸です。
「ウィニー」対策 政府が独自OS開発へ
「情報セキュリティー政策会議」(議長・安倍晋三官房長官)でまとめた実施計画「セキュア・ジャパン2006」の原案に独自OSを開発するということが盛り込まれたそうです。
もう、なにがなんだかわからんちんなのですが、政府が独自OSににしようとがんばったTRONですら(これは、本当に国産OSを出そうと”本気”で取り組んだ計画だったとおもいます)上手くいかなかったというのに、たかだか”ウィーニー対策”というモチベーションだけで、”独自OS”ができると思っている政府の方々が居るってのが理解を超越してます。
独自OSってからには、カーネルから作るって話なんでしょう。
OSだけ作ってもそのうえで動くアプリケーションとかはどうするつもりなんですかね。
OSだけ作れば、今までの勝手にアプリケーションが動くって思ってるんでしょうか。
#おっと、”ウィニー対策”が目的ですから、今までのアプリケーションは動いちゃまずいんですね。
#よくよく調べたら、OSをラッピングするOS(OSのOS)のようなので、今までのアプリは動いちゃうんですね。
政府用のPCから導入ってことになるんでしょうから、たくさんの政府用のアプリケーション開発などを目論んで虎視眈々と利権をGETしようとしている人たちの影が見えますね。
”ウィニー対策”だったら、元京大助教授に”一行”の書き換えてもらって、対策してください。
そのために、貴重な税金を、わけの分からない利権集団に持っていかれるなどというのは、腹立たしいを通り越しておかしくなってきます。
なんで、政府のIT関連判断って、こういう一般常識を超越した、一般人には理解できないような意思決定が行われるのでしょうね。こんなことを議論しているような会議があるのであれば、その会議に出ている人たちのコスト(=税金)も返納してほしいです。
って、そもそも、”独自OS”とやらを作ったら、いくらのプロジェクトになるんでしょうかねぇ。
って、ここまで書いて、”政府もそれ程馬鹿じゃないだろ”と思って、もう一度調べてみました。
政府が開発するセキュアOS環境とは?
どうも、既存OSをラップするようなOS?を考えているようです。マルチコアのCPUが増えてきたので、複数OSがう動く時代になって、OSの多段化をしても大丈夫だろ、というロジックのようです。
でもね、OSって言うからには、安定性が大事。多種多様なデバイスとの接続もできなければいけない。こんなことが、”ウィニー対策”という程度のモチベーションで成し遂げられるとは思えないっす。
ウィニー対策程度であれば、途中の経路でいくらでも防げるでしょう。防ぐ方法を調べもせずに、余計な税金を投入して、わけの分からない対策案を考えるという団体の意義を疑いたくなります。
やっぱり調べては見たものの、わけわかんねー、と思ったニュースでした!。
P.S.
シグマプロジェクトの再燃のような気がしてなりません・・・・。
MacのOS X 上でWindowsを動かして、OS X上にパケットフィルターを動かす、っていうのじゃ駄目なのかな。