auの冬商戦機種にガッカリ

小野寺社長が、今回の冬商戦用の機種の発表会前の記者会見

~他キャリアに比べて「新たな取り組みが遅れた」(小野寺氏)ことから、以前に比べて”auらしさ”が失われ、純増数で他キャリアの後塵を拝しているのが現状。また、7月には番号ポータビリティで初の転出超過となるなど、かつての好調さは影を潜めている。
 こうした課題をKDDIはどう解決しようとしているのか。1つは今後の端末ラインアップの強化だ。冬商戦に向けた端末ラインアップについて小野寺氏は「(夏モデルは他キャリアに比べて魅力がなかったものの)秋冬モデルについては、かなりのところを出せるのではないか」と自信を見せた。

なんてことを言っていたので、楽しみにしていた新機種発表。
au冬商戦
KDDI、au秋冬モデル7+1機種発表──WVGA有機ELやフルWVGA液晶、8.1Mカメラ、防水ワンセグも(IT media)
au、映像にこだわった秋冬モデル7機種を発表(ケータイWatch)
「かなりのところ」って、このラインナップで何をいいたいんでしょう?。
新しくなった機能は、
・一部の機種で、USB/Bluetooth経由でインターネット定額サービスの利用可能
・Bluetoothによる近距離対戦ゲーム機能
・3.1inch WVGAの有機ELディスプレイ

ぐらいでしょうか。
定額サービスが最も大きい目玉のようなきがするけど、これって、コンパクトフラッシュタイプのカードを使ったプランのほうが安い、っていうわけの分からんプラン。二個持ったほうが安かったら、二個買いますよね?。せめて定額が、PCサイトビューアーを使った場合に対して、+2000~3000円ぐらいのupだったら意味があったのですが、合計で、1万3650円(PCサイトビューワー定額比、+8000円強)って意味が分かりません。
近距離対戦ゲームも、別に定額プラン組んでいるなら、パケットでやるほうがよいでしょうし、そもそも携帯電話の小さい画面で対戦ゲームなんてやりまっか?。
更に意味が分からないのが、3.1inchの有機EL。auはものすごくこだわってるようですが、携帯のように屋内・屋外や様々な場所で使うディスプレイにこだわっても、使う場所で見易さは大きく変わっちゃうので、それほどユーザーは携帯で「綺麗さ」を求めてない、と思うんですよね。
いまだに、
・EZwebのフォントは、相変わらずのQVGA用フォント(らしい)
・microSDは、2Gbyteまでしか対応してない。
・せっかく高速CPUを積んでるのにモッサリ。
っていう、前代的な端末作りをしているくせに、なにやってんでしょうしょうか。
「おぉ」ってのをやりたいんだったら、上記の問題を解決したうえで、
・プロジェクタ機能の搭載(もう少しで出来そうですよね)
・燃料電池、もしくは非接触充電など、日々の利用で便利な充電機能。
・半透明ディスプレイ(有機EL)
・HMDと携帯の連携

ぐらいのことをやってほしいものです(とはいっても、どれもすぐには難しい技術ですが。非接触充電はむずかしくないかな)
せめてね、こんな革新的?なことは望まないから、
・各画面ごとに異なる操作性やフォントを統一する。
・お気に入りの保存数を増やす、検索機能をつけるなど。ネット側へのお気に入りの保存とか。あと、フォルダ数が少なすぎる…。
・メールの振り分け名の文字列が少なすぎる。せめて全角10文字は…。更に振り分け登録の数も少ない。グループ化もできない。振り分けがFromのアドレスでしかできない。
・メール添付をする際に、本体側にコピーしないとSDカード内のデータを添付できない、という仕様を改善する(W43Hは出来たのに…)。
・QuickMenuの自由度を高くしてほしい(W52Hのころから比べると、KCP+採用で機能ダウンしている)
・Javaの通信制約を解除してほしい。2chブラウザなどがあっても、事実上使い物にならない。

などなど、基本として直しておかなければいけないところが置き去りになりすぎているのに「新機能。新機能!」って言われても…。
既に、PCの役割を代替できるぐらいの機能を持っているのですから、最低限このぐらいのことをやってくれないと、KCP+の寿命も短く、MSやGoogleなどのOSに国産技術(まぁ、KCP+は国産といってよいか微妙ですが)が駆逐されちゃいますね。
「見た目」のかっこよさを期待している人もいるかもしれませんが、まさに混乱している携帯電話端末業界なんですから、今こそ基本的な部分を強化してほしいものです。